無事之名馬 | 競馬予想メルマガ検証!競馬投資の極意とは?(競馬の錬金術師)

無事之名馬

無事之名馬(ぶじこれめいば)とは、競走馬を指して「能力が多少劣っていても、怪我なく無事に走り続ける馬こそが名馬である」とする考え方を表した格言である。

馬主でもあった作家・菊池寛による造語と有名だが、実際は時事新報の岡田光一郎によるものである。岡田はまた菊池の『競馬読本』の代筆も行っている。

菊池が競馬関係者から書を求められた際に、『臨済録』にある「無事是貴人(ぶじこれきにん)」に想を得て色紙に書いていたのが言葉の始まりとされた。「無事是貴人」とは、本来「自然体の内に悟りを啓く者が貴人」という意味の禅語で、茶道において一年の無病息災を寿ぐ言葉として転用された。

菊池は馬主としての経験から「樂しみを覚へる割合ひに較べれば、心配や憂鬱を味はふ時の方が多い。馬を持っていることの樂しみが二、三割だとすれば、心配や憂鬱の率はまづ七、八割にも及ぶであらう。それも、大部分は馬の故障から来るものだ」と語り、「馬主にとつては、少しぐらゐ素質の秀でてゐるといふことよりも、常に無事であつてくれることが望ましい。

『無事之名馬』の所以である」としている。この考えは馬主のみならず多くの競馬関係者の共感を呼び、以後「無事之名馬」は頑健に走る馬を賞賛する言葉として使用されている。
参考文献 [編集]

『優駿』1968年12月号(日本中央競馬会)「優駿300号に想う」
『優駿』2002年4月号(日本中央競馬会)「『優駿』に見る日本の競馬60年 – 菊池寛『無事之名馬』」

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